メンディーメンディー

皆さんこんにちは!深海ニュースのお時間ダコ。
今回は、いま世界中で問題になっている海洋汚染問題についてダコ。
私たちが住んでいる深海にも影響が出ているんダコ。

出典:gooddo.jp

世界中で問題視されている海洋汚染。

そもそも海洋汚染とは何なのか、皆さんは知っていますか?

海洋汚染とは海の生物や人間の健康に有害なものが、人間によって直接海に持ち込まれたり、下水などから海に流れ込むことです。

海に大量のごみが捨ててあったり、油のようなものが浮いて汚くなっているのを見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。

そんな海洋汚染についてのニュースがありましたのでご紹介します。

超深海層にプラスチックごみ、潜水の新記録達成の探検家が発見

海洋汚染の原因にはいくつか種類があります。

例えば、ごみの不法投棄船などの事故による油(石油など)の流出生活排水工場排水など…

その中でも海洋汚染の1番の原因と言われているのが海洋ゴミです。

そんな海洋ゴミの中でも特に問題となっているのが海洋プラスチックごみで、地上で出たペットボトルやビニール袋など、プラスチックを主としたゴミが海に流れ込み、汚染の原因となっています。

世界中で問題になっている海洋汚染が、1万メートル超の深海にまで拡大していることが分かった。アメリカ人の海底探検家が太平洋のマリアナ海溝で1日、水深1万1000メートル近くまでの潜水に世界で初めて成功した際、海底に沈むプラスチックごみを発見した。

潜水で世界新記録を達成したのは、ヴィクター・ヴェスコヴォ氏(53)。

深海の水圧に耐えられるよう設計された潜水艇を使い、4時間かけてマリアナ海溝の底を探査したところ、海洋生物のほかにビニール袋やお菓子の包み紙を発見した。

人類がマリアナ海溝の底に到達したのは、史上3度目。

初めて人類がマリアナ海溝の底に到達したのは1960年、ドン・ウォルシュ米海軍中尉(当時)とスイス人技術者のジャック・ピカール氏がバチスカーフと呼ばれる小型の深海探査艇「トリエステ」を使って潜水に成功しました。

2012年には映画「タイタニック」の監督としても知られているジェイムズ・キャメロン氏が単独での潜水に成功しています。

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単独での潜水はジェイムズ・キャメロン氏が世界初ダヨ。

今回、ヴィクター・ヴェスコヴォ氏は約1万1000メートルの深海に到達し、新記録を達成しました。

ヴェスコヴォ氏と探査チームは合計で5度、マリアナ海溝の深部まで潜水しています。

探査チームによると、端脚類と呼ばれるエビに似た甲殻類の新種を発見し、水深7000メートル地点で螠(ゆむし)と呼ばれる生き物を、水深8000メートルではシンカイクサウオを目撃したという。

また、プラスチック汚染の証拠も確認された。過去に行なわれた探査でもプラスチックごみが発見されている。

年間、何百万トンものプラスチックが海に流れ込んでいるが、最終的にどこへ到達するのかはほとんど知られていない。

プラスチックは破壊されて破片になっても、他の製品のように分解されることはなく、細かくなって「マイクロプラスチック」になる。最近の研究でこの問題が指摘されている。科学者は今後、採取した深海生物の体内に「マイクロプラスチック」が含まれていないかを調べる予定だ。

地上から出たゴミが、深海の生き物にも悪影響を与えていると思うと胸が痛みます。

メンディーメンディー

クジラの胃の中から80袋以上のビニール袋が見つかった事例もあるダコ。

出典:FUNDO

私たちはこの問題にどう対処していけばよいのでしょうか。

海洋汚染を防ぐために私たちにできること

私たちの知らない場所でどんどん深刻化している海洋汚染。

このまま何の対策も行われず海洋汚染が進むと、2050年には海洋に住む生物よりもゴミのほうが多くなると言われています。

そうなってしまうと私たちが食事の中に取り入れている魚介類が減ってしまうだけでなく、漁業者も減ってしまいます。

漁業者の方々は海洋の環境保全も行っており、漁業者の数が減ると海洋汚染はさらに悪化していく可能性もあるのです。

つまり、海洋汚染は深海に住む生物だけでなく、私たち人間にとっても重大な問題であるということです。

海洋汚染を防ぐためには国や企業の取り組みだけでなく、私たち個人ができることを行っていく必要があります。

海洋汚染を防ぐために私たちができることとは何なのでしょうか?

 ゴミを出さない、エコな活動をする

そもそもゴミを出さないということが1番大切ですよね。

皆さんは海や山、川などのレジャー活動をする際、ゴミはきちんと持ち帰っていますか?

ポイ捨てなどしていませんよね?

ゴミはきちんと持ち帰りましょう!

ゴミはゴミ箱に!

さらに、マイバックを使ってビニール袋を使わない工夫や、マイボトル・マイ箸の使用、詰め替え用ボトルの使用など、エコ活動をすることでゴミが減り、海洋汚染を防ぐことにつながります。

 海岸や河川のごみ拾いをする

海岸や河川にはたくさんのゴミがありますよね。

それらは、漂着ゴミや不法投棄されたゴミなどです。

これらのゴミを放置しておくと海洋に流れ出し、海洋ゴミとして海洋汚染の原因になってしまいます

そうなってしまう前に、ゴミ拾いを行うことで海洋に流れ出るのを防ぐことができるのです。

ボランティアなどで清掃活動をしている人もいます。

1人で行うこともできますがボランティアのような活動に参加し、その活動を広めていくことで清掃をする人が増えれば、自ずとゴミを減らすことも可能になるのです。

 エコラベルがついている商品を買う

エコラベルとは商品が環境に配慮したものであることを示すラベルの総称で、エコラベルの付いた商品を買うことは海洋汚染を防ぐ上で重要な取り組みとなります。

今ではMSCの「海のエコラベル」というものがあり、「海のエコラベル」はその商品に使われている水産物が、持続可能で環境に配慮した漁業で獲られたことを示しています。

出典:sanyonews.jp

これが貼ってある水産物を購入することで、いい取り組みをしている漁業者の方を応援することができ、より多くの漁業者がエコラベルの認定を受けた適切な漁業を行うようになります。

それにより、海洋環境を守る手助けができるのです。

日本ではまだまだ知名度は低いですが、欧米ではMSC「海のエコラベル」の制度が広がっています。

このような活動が海を守るためには必要なのです。

まとめ

きれいな海を守れるように、少しでも多くの人が海洋汚染について考えてくれると嬉しいです。

私たちにできることを少しずつでも実践して、一人一人がこの問題と向き合い行動していけたらいいなと思います。

海は海洋生物だけでなく、私たちにとってもなくてはならない存在です。

海洋汚染から海を守るためにも、今できることを取り組んでいきましょう。

引用記事:BBC NEWSJAPAN