ウニと言えば、私たちもよく知っている海の幸ですよね。

ここで紹介するウルトラブンブクという生物はウニの仲間ではありますが、私たちがよく知っているウニとは少し違います。

この「ウルトラブンブク」という名前は、ウルトラブンブクの見た目が茶釜に化けたタヌキに見えることから、日本昔話のブンブク茶釜にちなんでつけられたそうです。

そんなウルトラブンブクについてご紹介します。

ウルトラブンブクの生態と特徴について

ウルトラブンブクは、棘皮動物門(きょくひどうぶつもん)ブンブク目ヘイケブンブク科に属しているウニの仲間です。

直径は20㎝ほどと、ブンブク目の中で最大級の大きさがあります。

メンディーメンディー

まさにウルトラ級の大きさダコ!

ウルトラブンブクは、西太平洋の水深560~1615mの海底に生息しています。

体全体に毛のような短いトゲが生えており、少しいびつな球体をしているのが特徴です。

殻は他のウニとは違い柔らかく、とてももろいです。

トゲは生えている位置によって長さや太さが異なり、体の下側にあるトゲを使ってすばやく移動することができます。

普通のウニと比べて活発で、腹側のトゲを動かして海底をはい回りながら泥の中の有機物を食べているそうです。

さらに、このトゲを使って岩に登っている姿も観察されています。

ブンブク目の仲間はトゲを使い砂や泥に潜って暮らしているものが多いですが、ウルトラブンブクは海底の表面で暮らす珍しい種です。

海底の表面で群れを作り、歩き回っているのです。

出典:ResearchGate

ウニの仲間はふつう体の下に口上にお尻の穴がありますが、ウルトラブンブクは、口は前お尻の穴は後ろにあります。

トゲを動かして砂を崩しながら移動するため、ウルトラブンブクが動くと一本道のような跡が残ります。

ダイグンソクダイグンソク

人間界のブルドーザーみたいだネ。

ウルトラブンブクは食べられるの?

皆さんは「ウニ」好きですか?

ウニって好き嫌いが分かれる食材ですよね。

ちなみに、私は大好きです!

ウルトラブンブクもウニの仲間なら美味しいのでは?と考える方も多いと思います。

ウルトラブンブクが食べられるのであれば、身がたくさんとれていいかも…。

そんな事を考えている、そこのアナタ。

ウルトラブンブクの体の中には泥がたっぷりと詰まっており、残念ながら食用には向かないそうです。

泥の中にいるエサを食べながら移動するため、その時に食べた泥が残っているのかもしれませんね。

ウルトラブンブクが見られる水族館は?

ウルトラ級に大きい「ウルトラブンブク」。

水族館で見ることはできるのでしょうか。

調べてみたところ、ありました!

深海生物のいる水族館と言えばココ!沼津港深海水族館で展示しているようです。

沼津港深海水族館の公式ホームページにある「生物図鑑」のページに、ウルトラブンブクが掲載されています。

ウルトラブンブクを生で見てみたいという方は、是非足を運んでみてはいかがでしょう。

ですが、その前にひとつだけ。

深海生物は飼育が難しい生き物です。

生物の状態で展示が中止される場合もあります。

ウルトラブンブクを水族館に見に行く際には、事前に「現在ウルトラブンブクは展示されているのか」を水族館に確認することをオススメします。


沼津港深海水族館~シーラカンス・ミュージアム~

【住所】
〒410-0845
静岡県沼津市千本港町83番地

【お問い合わせ】
電話:055-954-0606
FAX:055-954-0607
メール:shinkai@samasa.co.jp

沼津港深海水族館~シーラカンス・ミュージアム~ホームページ


まとめ

ウルトラブンブクについてのお話はいかがでしたでしょうか?

深海には不思議な生き物がたくさんいて、とても面白いですよね。

他にもウルトラブンブクに関するいろいろな疑問や気になること、紹介してほしい深海生物などがいましたらお気軽にコメントしてくださいね。

これからも何か情報が入り次第、更新していきますのでよろしくお願いいたします。

最後までご閲覧いただきありがとうございました。