皆さんはこの奇妙な姿の深海生物をご存知ですか?
なんとも不思議な見た目をしたこちらの生物、「ピンポンツリースポンジ」という名前の深海生物です。
植物のような見た目をしていますが、れっきとした動物なんですよ。
こんな生き物が存在しているなんて…
やはり深海は素晴らしい!ロマンがありますね。
ここでは、この奇妙な深海生物ピンポンツリースポンジについてご紹介します。
ピンポンツリースポンジの生態と特徴について
ピンポンツリースポンジは、アメリカ・カリフォルニア州モントレー湾の水深2600~3000m付近で発見された海綿動物です。
日本では「エダネカイメン」とも呼ばれています。
「海綿動物って何?」と思われる方も多いと思いますので、海綿動物について少し説明させていただきます。

海綿動物とは海綿動物門に属している動物の総称っス!
「海綿」や「カイメン」と表記されることもあるっス。
熱帯の海を中心に世界中の海に生息していて、淡水に生息している種類もいるっス。
海綿動物の形態は種によって様々で、杯状、壺状、扇状などいろんな形をしていて、同じ種でも生息環境によって形状が異なる場合もあります。
大きさも数㎜から1mを越すものまで幅広いです。

海綿動物は感覚器や神経などを持っておらず、岩や海藻などにくっついて暮らしているものが多いっス!
海綿は英語で”sponge”(スポンジ)と言い、化粧用や沐浴用のスポンジとして使用されていました。
合成樹脂のスポンジが開発されるまでは、この海綿動物から作られたスポンジを使っていたのです。
ちなみに、ピンポンツリースポンジは英語では”Ping-Pong Tree Sponge”となります。
名前の由来はそのまま「ピンポン玉がついた木(ツリー)のような海綿(スポンジ)」ということでしょうか(笑)
そんなピンポンツリースポンジ、実は肉食だそうです。
この見た目で肉食!?と思いますよね。
ピンポンツリースポンジのピンポン玉のような丸い部分は、深海の底で青白く光っています。
その光に誘われて近寄ってきたプランクトンや小型の甲殻類などをエサにしているんだとか。
ですが、ピンポンツリースポンジには口のような部分も見当たらないし、どのようにして捕食しているのでしょう?
ピンポンツリースポンジの球体の表面には小さなかぎづめ状の突起が出ており、そこに触れた獲物を捕まえて体の中にとり込み、吸収してしまうそうです。
知れば知るほど、不思議な生き物ですね。
ピンポンツリースポンジは少しオシャレな間接照明にも見えますが、なぜこのような姿に進化したのかはよくわかっていないそうです(笑)
ピンポンツリースポンジの動画が見たい!
ピンポンツリースポンジがどのように深海で生息しているのか、気になりますよね。
ピンポンツリースポンジの動画を調べてみたところ、それっぽいのがひとつだけありましたので載せておきます。
ご興味のある方は見てみてくださいね。
あの大人気ゲームにも登場!?
ピンポンツリースポンジが、あの大人気ゲーム「スプラトゥーン」に登場しているのをご存知でしたか?
スプラトゥーンといえば、任天堂が発売しているアクションシューティングゲームですよね。
主人公は「イカ」や「タコ」をモチーフにしており、スミの代わりにカラフルなインクを打ち合うという大人気のシューティングゲームです。
登場するキャラクターが可愛く、子どもから大人まで幅広く人気を集めいています。
そんなスプラトゥーンのゲームに、ピンポンツリースポンジをモデルにしたキャラクターが存在しているんです!
それがコチラ。
なんとも奇妙すぎるこのキャラクター。
スプラトゥーン2のオクト・エキスパションに出てくる深海の住人の一人なんだそうです。
スプラトゥーン2では、ピンポンツリースポンジの他にも、ダイオウグソクムシやオオグチボヤをモデルにしたキャラクターも出てきますよ。
ピンポンツリースポンジだけじゃない!?肉食カイメンの仲間
実は、肉食性の海綿動物はピンポンツリースポンジだけではありません。
まるでハープのような形をした海綿動物もいるのです。
その海綿動物の名前は「コンドロクラディア・リラ」。
コンドロクラディア・リラについて詳しく知りたいという方は、こちらをご覧ください。
まとめ
深海には摩訶不思議な生き物がたくさんいますね。
だからこそ深海は面白い!
まだまだ未知なる生物がいると考えると、ワクワクします(笑)
他にも深海生物に関するいろいろな疑問や気になること、紹介してほしい深海生物などがいましたらお気軽にコメントしてくださいね。
これからも何か情報が入り次第、更新していきますのでよろしくお願いいたします。
最後までご閲覧いただきありがとうございました。