皆さんはこの生物を見たことがありますか?

まるで、あの大人気ゲーム「マリオシリーズ」に出てくるキャラクター「パックンフラワー」のようです。

この生物の名前は「オオグチボヤ」。

植物のようにも見えますが、れっきとした動物なんですよ。

そんな、深海のパックンフラワーことオオグチボヤについて詳しくご紹介します。

オオグチボヤの生態と特徴について

オオグチボヤは尾索動物亜門(びさくどうぶつあもん)マメボヤ目オオグチボヤ科に属しているホヤの仲間です。

ホヤと言えば「海のパイナップル」と呼ばれているマボヤが有名ですよね。

メンディーメンディー

ホヤは「ホヤガイ」と呼ばれることもあるけど、実は貝じゃないんダコ。
ホヤは尾索動物亜門ホヤ鋼に属している海産動物の総称で、2000種類以上いるんダコ。

ホヤの仲間は日本だけでも百数十種類もおり、その一部は食用としても知られています。

そんなホヤの仲間であるオオグチボヤは、全身が透明で植物のようにじっとして動きません。

なんだか大きな口を開けてニコニコ笑っているようにも見えます。

体調は約15~25㎝で、水深300~1000mの深海底に生息しています。

オオグチボヤは半透明のゼリー状の体をしており、雄雌同体の生物です。

大きな口のように見える部分は入水孔で、ここから海水を吸い込み、水中のプランクトンなどをこしとって食べています。

オオグチボヤの体の一番上の部分には出水孔もあり、入水孔から海水と一緒に流れてきた小さなプランクトンや甲殻類を丸呑みし、エサだけを効率よくろ過して、残った海水は出水孔から外に吐き出すのです。

オオグチボヤは海水が流れてくる方向を向いたまま、大きな口のような入水孔を開けてエサが口に入るのをじっと待ちます。

食べ物が少ない深海で、できるだけエネルギーを使わずに生きているのです。

オオグチボヤの入水孔は刺激を受けると閉じ、小さく丸くなります。

これは5秒もかからないほどの速い動きで、小さなエビなどの獲物も逃しません。

名前の由来ともなっている口のような大きな入水孔は、深海ではエサが少なく、浅海に生息しているホヤよりも多くの海水をろ過する必要があったため大きくなったのではないかと考えられています。

ちなみに、英名であるPredatory tunicateは「肉食のホヤ」という意味で、海外でも有名なのだそうです。

ホヤの仲間は、子どものときはおたまじゃくしのような姿で泳ぎながら固着場所を探します。

普通は海底の岩や木などに固着していますが、海に捨てられた空き缶やおかしの袋などについていることもありますよ。

オオグチボヤはたくさんの個体が集まって、コロニー(群れ)をつくるそうです。

日本近海では、2000年に富山湾の水深700~900mほどの場所で、オオグチボヤの巨大コロニーが発見されています。

オオグチボヤが見られる水族館はあるの?

深海に生息している不思議生物オオグチボヤを実際に見てみたいと思う方は多いと思います。

オオグチボヤは深海に生息している生き物なので、生きたままの姿を見るのはとても難しいです。

そんなオオグチボヤを展示したことがある水族館がいくつか存在します。

ここでは、オオグチボヤが展示される可能性が高い水族館をご紹介します。


アクアマリンふくしま

アクアマリンふくしまでは2019年6月28日に、オオグチボヤの展示を再開したという情報が載っていました。
オオグチボヤは飼育の難しい生き物なので、お早めにご覧ください。」というコメントが書かれています。
オオグチボヤを見に行く際には、「現在オオグチボヤは展示されているのか」を水族館に確認してから来館することをオススメします。

【住所】
〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
【お問い合わせ】
電話:0246-73-2525
FAX:0246-73-2526

アクアマリンふくしまホームページ


新江ノ島水族館

新江ノ島水族館では、オオグチボヤを過去に3回ほど展示していた実績があります。
現在、オオグチボヤが展示してあるというような情報はありませんが、新江ノ島水族館はJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)との共同研究を行っているので、今後展示される可能性が高いのではないかと考えられます。

【住所】
〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
【お問い合わせ】
電話:0466-29-9960

新江ノ島水族館ホームページ


魚津水族館

魚津水族館では富山湾の深海に生息する深海生物を多数展示しています。
オオグチボヤも過去に数回展示されており、状態の良い深海生物を入手しやすい春にはオオグチボヤが採集されることもあるそうです。
魚津水族館は平成25年9月21日に創立100周年を迎えた、歴史ある水族館です。

【住所】
〒937-0857 富山県魚津市三ケ1390
【お問い合わせ】
電話:0765-24-4100
FAX:0765-24-4128

魚津水族館ホームページ

オオグチボヤのぬいぐるみが人気!?

深海で大きな口を開けて笑っているオオグチボヤ

実はグッズが発売されるほどの人気ぶりなんです。

ここではオオグチボヤの可愛い?グッズを紹介します。


オオグチボヤのぬいぐるみです。
部屋に飾ればシュールな世界観が広がること間違いなしですね。

楽天市場 深海魚シリーズ オオグチボヤ


オオグチボヤのスマホケースもありました!
このゆるい感じがなんとも可愛いですね。

SUZURI 深海のいきものオオグチボヤ02


なんと!オオグチボヤのスタイまでありました!(笑)
このスタイをつけた赤ちゃんは人気者になれるかも!?

SUZURI 深海のいきものオオグチボヤ

まとめ

オオグチボヤについてのお話はいかがでしたでしょうか?

オオグチボヤのグッズもとても可愛らしいものばかりで、なんだか欲しくなっちゃいますね。

他にも深海生物に関するいろいろな疑問や気になること、紹介してほしい深海生物などがいましたらお気軽にコメントしてください。

これからも何か情報が入り次第、更新していきますのでよろしくお願いいたします。

最後までご閲覧いただきありがとうございました。